電子ピアノを直したいんだ!

普通の宅配便はピアノを運んでくれない。もちろんピアノというものは繊細な楽器というのもあるのだが、電子ピアノも同様に扱われるようだ。ネットオークションで安い品があっても、輸送便は自分で手配するか直接引き取りに行かなければならない。ピアノ輸送の専門業者は高額である。

バイクが冬眠に入ったので冬のおもちゃとして何かないものかと探していた。

 

週末に、ふらりと寄った中古品店にローランドの電子ピアノHP-550Gが格安で売っていた。

よく、見ると・・・

ん?鍵盤がひとつ戻り切っていない。鍵盤を押してみると他にはない”カタカタ”と異音がする。何かが外れているか、折れている様子。

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値札には”ジャンク品”と書いてある。

(・ω・)「音は出ますか?」

店員「問題ないですよっ」前の持ち主の扱いが良かったのか全体的に綺麗である。

よしっ、修理してみよう!

わっせ、わっせと店員に手伝ってもらい車に詰め込む。

結構重たかったが、何とか家まで持ち込むことができた。

まずは、裏面上部のネジをはずす。

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4個外したら、天板を鍵盤側にエイッとスライドさせると簡単に外せる。

次に鍵盤裏側のネジを両サイド1個ずつ外す

 

両サイドのネジをはずしたら、鍵盤両側のカバーが取れる。左側は主電源のコードがつながっているのでそ~っと外す。

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するとカバーの下から鍵盤上部のスイッチカバーの留めネジが見えてくるので両サイド2個ずつ外す。

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中央にもあるので外す。

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鍵盤カバーをはずせば、あられもない姿が現れた。

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折らないように鍵盤の根元を広げ、そ~っと抜き取る。

ハンマーと呼ばれる乳白色の部分をニュッと抜き取れば・・

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お前が犯人かっ!m9( ゚ω゚) ドーン!

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コテコテにボンドを塗り、めったに使わない所と交換する。

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ここで注意しなければならないのが、ハンマーが通る穴の部分がぴったり余裕のないサイズなので、ボンドを厚盛したら紙やすりで削らなければならない。

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何事もなかったように戻せば・・・

直った!!

あとは、外した順番で元に戻すと、

「んっ?なんかあったの?」とばかりの佇まい。

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中古相場の10分の1で買えたので大満足。

 

・・・・・ここで困ったのが、今まで使っていたキーボードの扱いだ。古いものなのでオークションに出しても中古品買取店に持って行っても手間の割に値段がつかないのは確実だ。思い出もあるので廃棄するにも忍びない。

そこで、趣味の部屋と化している屋根裏部屋に飾ってしまえっ!

ホームセンターでカンヌキ用フックに塩ビ管を取り付け、スポンジで保護すれば、

おおっ、おしゃれなディスプレイではないかっ!

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( ´∀`)bグッ!

これまた、大満足。