2月18日
6:00 ホテルロビー
ニシの旅行目的のひとつは マレーシア娘 ゴルフだ。全てレンタルできて、手ぶらでも手軽に楽しめる。
うす曇の早朝、ロビーに集合する。現地男性キャディと共に南国情緒あふれるコースを回る。
途中、グランドキーパーがヤシの実を落としていて、RM3を支払うとココナッツジュースを飲むことができる。まだ熟していないようで甘味に欠けていたがおいしかった。
12:30 昼食
昨日の昼食が口に合わなかったのがローにとっては気に入らないらしい。
( ° Å ° )「とっておきの店に連れてってやる」
こりゃ楽しみだ。
車中でも自信満々においしいと大絶賛する韓国料理屋へと向かった。
しかし、行ってみると既に潰れているではないか。
( ´· ω ·` )ショボーーーン
落ち込むローを慰めながら近くにある日本料理「小金井」へ入った。高級そうなイメージがあったが、刺身定食RM30と比較的安かった。
注文を取りに来た女の子に何回も確認したのにニシのシーフード焼きうどんがいつまでたっても来ない。ニシ怒る。
PM2:30 農場視察(パパール水田)
コタ・キナバル市街から車を30分ほど走らせると水田地帯が広がってきた。説明によると三期作が可能。しかしほとんどの農家が二期作で終わっているようだ。稲作がさかんな地域の主食は米で、取れない地域の主食はタピオカをお粥みたいに煮て食されているという。7月頃、一斉に焼畑を行うらしい。
水田地帯を抜けるとヤシ畑が広がる。我々にも馴染みの深いパーム油を抽出して輸出している。ヤシ油の実はねずみが食べにくるので、それを狙う毒蛇コブラがウヨウヨしているらしい。一様にヤシの木といってもココナッツがなる木と、ヤシ油の実がなる木があるという。前者は10m以上の高木に数個のココナッツ、ヤシ油の木は500円台の小さい実が無数になる低木である。栽培されているのはヤシ油の木の方で森林を伐採しては栽培していると言っていた。
PM4:00 クーリャス船着場
( ° Å ° )「ジャングルに行こう!」
元気を取り戻したローが最大の見せ場とばかりに声を上げる。
ジャングルを流れるクーリャス川のクルーズだ。ボルネオ島には、ここにしか生息しないテング猿がいる。それ目当ての客でひしめく二階建ての船に乗り込み一行はクーリャス川を下る。
突然船が止まった。歓声が上がる。見ると木の上に日本猿よりも一回り小さい体に鼻が長く垂れ下がったサルがいた。まさに天狗の様でビーダラの葉を食べている。
まさに秘境と感動していたが、良く見ると森の向こうに電線が見える。すぐ側を車が走る。電線伝いに子猿が移動する。客からブーイングにも似た失笑が聞こえてきた。
船は川をさらに下り、道路から離れる。次第に辺りは夕闇につつまれた。少し薄くなった雲の隙間から夕日が見え、オレンジに染まる雲空に一行は心を奪われる。
船内バイキングで夕食を取っている間に日没を迎え、船の周りには何も見えなくなった。街灯はもちろん曇りなので月明りも無い。まさに漆黒の闇の中、飛び切り大きい歓声が上がる。
(。p゚ω゚q。) ゚+「蛍だ。」
始め1匹2匹だったのが、段々と増え数え切れないくらいになった。大きな木に無数の蛍が群がる光景はクリスマスツリーのようだ。不評で終わるかもしれなかったクルーズは大好評の内、幕を閉じた。
1時間半の帰路を経てホテルに着いたのは10時30分。昨日別れたはずの二人の仲間のうち、ニシの娘が再合流して部屋で反省会という名の飲み会が始まり夜は更けていく。
つづく