ウラジオストクに行ってきた4

9月18日

9:30 ホテルヒュンダイ出発

空港到着予定時間まで多少の余裕があった。ルーブルを使い切りたいので、もう一度お土産屋に行く。向かった先は昨日行った鷲ノ巣展望台。時間がないので素早くお金を使い切る。薄曇りであったが眺望はやはりいい。見納めになる景色を必死に脳裏に焼き付ける。

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民族衣装を身に着けた美しい女性を舐めるように凝視するニシを引っ張り、空港に向かう。アレクがパスポートや出国書類の確認をした。ニシがアッと声を上げる。パスポートがないらしい。スーツケースの中に入れていたようだ。荷台から取り出すと再び車は疾走を始めた。

 

12:15 ウラジオストク空港

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セキュリティが厳しく、空港内に入るだけでもボディチェックを行う。寂しそうに手を振るアレクと別れた。お腹がすいたので、二人はトレイに盛った重さで料金が決まるバイキング形式のフードコートで昼食をとる(100g=99P)。お土産屋でお金をほぼ使い果たしたので足りるか心配だったが、ぎりぎり間に合った。残金8Pになった。

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空港内は禁煙だった。出発ロビー内にあるだろうと 思っていたが中にも喫煙場所はなく、ひたすら出発時間を待ち続ける。

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帰りの飛行機も満席だった。3-3の座席配列で真ん中の席に座り仮眠を取っていると、あっという間に到着のアナウンスが流れてきた。成田空港は小雨、蒸し暑い。ニシは成田空港から千歳空港に向かうが、私は羽田空港から函館空港に乗り継ぐ。時間が厳しいので、すばやく荷物を受け取り、簡単に挨拶をして別れた。ニシが「急げば1本早いバスに乗れるはずだ!」と教えてくれた。小走りでカウンターに向かい早いバスに乗る。

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18:00 羽田空港

JALの自動チェックイン機にバーコードを当てると受付不可のエラーがでる。低気圧の影響で機材繰りに混乱が生じ函館行きのチェックインができないらしい。係員に伝えると、ここで待つように言われ、ロビーの真ん中に立たされる。場内アナウンスで函館行きチェックイン再開のアナウンスが流れる。先ほどの係員はいつまで待っても何も言ってこない。さっき係員を呼び止めると私のことは忘れていて時間がないので早く行けと言う。悪びれない係員に軽くイラっとしながらチェックインをする。

函館行きに乗り込む。夕闇のグラデーションが美しい。定刻より10分ほど遅れて函館に着いた。

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「後記」

ロシア人は粗暴で信用ならない“ならず者”と思い込んでいた。実際に行ってみると交通マナーは極めてよく社会的弱者に対して親切、治安は他の新興国よりも安全だ。物事には白・黒の両面の他、必ずグレーの面を考える国民性。頻繁に変わる法律や国家体制に自分のことは自分で守るという個人主義。娯楽に乏しく、ソ連時代から映画ぐらいしか楽しみがない生活。国家の体制が変わり、私たちには思いもよらない過酷な生活環境を強いられ、必死に生きているロシア人。今回の旅行で得たロシアという国に対する知見は今後の生活に大いに役に立つものだろう。

 

以上ウラジオストク旅行でした!

(´・ω・`) バイバイ