謎の日本縦断 その3

すでに富山での任務は終えていたので、一日休養した後、帰還命令が出た。せっかく富山まで来たので軽く観光できる所を考える。

黒部アルペンルート→人が多そう

登山→疲れそう

海水浴→一人じゃ寂しい

思い浮かんでは消え、なかなか決まらない。

ええい、取り合えず走り出そう。向かった先は立山

ここには地獄のアミューズメントパークがあるという。

まんだら遊苑。なんとも淫靡な響きだ。

富山県/まんだら遊苑

地界エリアの細道は随所から餓鬼の呻き声が聞こえる。その一つに聞き覚えがあり必死に思い出す。

・・・・・・・はっ、そうだ!

北海道のとあるキャンプ場で、行く度に夜中うなされる。その時に耳元で聞こえる騒めきと同じだ。総毛立ちながら通り抜ける。

橋の先は行き止まりになっていて現世との隔別を感じる。

天界は創作作家のオブジェみたいのが個室ごとに展示されていた。人それぞれに思い描く極楽に正解はない。ただ言えることは楽器の置かれた部屋は、子供たちがやみくもに打ち鳴らすので、ここが極楽だったら凄くうるさい。

巨大なミミズのような「闇の道」を通り、現世に戻ってきた。

昼になった。

名物でも食べようか。富山と言えば!富山ブラックラーメン!

ではなく、天下一品!!いやぁ幸せだ。

さ、帰るとするか。

帰りのルートは新潟からそのまま北上を続け山形、秋田を通り青森に抜けるとする。

途切れながらも高速道路が連なっており、ナビの時間も磐越道ルートと遜色ない。

山形に入ると雨が強くなってきた。

道の駅あつみで休憩をとる。

そのまま北上を続けながら夕食を考えた。

時間的に秋田県で食事をとることになる。大仙市に天下一品がある。行きたい衝動を抑えつつ選んだ先は、

横手焼きそば!ノンアルコールビールと鳥のから揚げを注文してしばらくの休憩。

横手インターから秋田道に入り、北上(きたかみ)から東北道に合流する。途中、小坂~碇ヶ関区間が通行止めだったので一般道に下り、曲がりくねった山道を恐る恐る通行する。

青森市内で迷子になりながらフェリー乗り場に到着。

強行スケジュールはいつものことだが、今回は疲れた。

家に帰ると、泥のように寝てしまった。

ボスの指示はいつも厳しいが、いろいろな経験をさせてもらえるので楽しみだ。しかし、この旅のルートは正しい選択だったのかは謎である。

 

終わり

(´・ω・`) バイバイ