すでに富山での任務は終えていたので、一日休養した後、帰還命令が出た。せっかく富山まで来たので軽く観光できる所を考える。
黒部アルペンルート→人が多そう
登山→疲れそう
海水浴→一人じゃ寂しい
思い浮かんでは消え、なかなか決まらない。
ええい、取り合えず走り出そう。向かった先は立山。
ここには地獄のアミューズメントパークがあるという。
まんだら遊苑。なんとも淫靡な響きだ。
地界エリアの細道は随所から餓鬼の呻き声が聞こえる。その一つに聞き覚えがあり必死に思い出す。
・・・・・・・はっ、そうだ!
北海道のとあるキャンプ場で、行く度に夜中うなされる。その時に耳元で聞こえる騒めきと同じだ。総毛立ちながら通り抜ける。
橋の先は行き止まりになっていて現世との隔別を感じる。
天界は創作作家のオブジェみたいのが個室ごとに展示されていた。人それぞれに思い描く極楽に正解はない。ただ言えることは楽器の置かれた部屋は、子供たちがやみくもに打ち鳴らすので、ここが極楽だったら凄くうるさい。
巨大なミミズのような「闇の道」を通り、現世に戻ってきた。
昼になった。
名物でも食べようか。富山と言えば!富山ブラックラーメン!
ではなく、天下一品!!いやぁ幸せだ。
さ、帰るとするか。
帰りのルートは新潟からそのまま北上を続け山形、秋田を通り青森に抜けるとする。
途切れながらも高速道路が連なっており、ナビの時間も磐越道ルートと遜色ない。
山形に入ると雨が強くなってきた。
道の駅あつみで休憩をとる。
そのまま北上を続けながら夕食を考えた。
時間的に秋田県で食事をとることになる。大仙市に天下一品がある。行きたい衝動を抑えつつ選んだ先は、
横手焼きそば!ノンアルコールビールと鳥のから揚げを注文してしばらくの休憩。
横手インターから秋田道に入り、北上(きたかみ)から東北道に合流する。途中、小坂~碇ヶ関区間が通行止めだったので一般道に下り、曲がりくねった山道を恐る恐る通行する。
青森市内で迷子になりながらフェリー乗り場に到着。
強行スケジュールはいつものことだが、今回は疲れた。
家に帰ると、泥のように寝てしまった。
ボスの指示はいつも厳しいが、いろいろな経験をさせてもらえるので楽しみだ。しかし、この旅のルートは正しい選択だったのかは謎である。
終わり
ヾ(´・ω・`) バイバイ