先に謝ります。私の偏見です。ごめんなさい。
北海道は大きすぎる。
ドサンコ(・ω・)「北海道から来ました!」
「北海道のどこ?」お決まりの会話の流れだ。
そんな、広すぎる北海道の中でも異質な道南についてお話ししよう。
道南とは函館を中心とした渡島支庁と桧山支庁のことだ。今は振興局と名前を変えているが北海道を14のエリアに分けた行政区域である。天気予報や公共電波も大体これでエリア分けされる。何と緯度的には青森の大間岬よりも松前の白神岬のほうが南に位置する。
歴史的に見ると明治時代は北海道は3つの県だった。地元でも知らない人が多い。さらに遡ると松前藩。函館は常に北海道の玄関口として栄えていた。
今から4~50年前に函館の経済界が動いて北海道から独立して函館県を復活させようとしたらしい。実現こそしなかったが、その頃は遠洋漁業や水産加工基地として勢いがあった。時が流れて基幹産業は衰え、人口流失が激しく道南全体の人口は50万人を下回ってしまった。函館市に至っては20数万人だ。最近、全国的に道州制の話が持ち上がった際に、北海道を分割する案も出たが、渡島・桧山だけでは県として維持できる財政力がないことが露呈した。
住民性について見てみよう。
平成の大合併で函館の隣に北斗市ができた。それまで、隣の市まで100㎞以上離れていて、どっちかというと閉鎖的な風土だったように思える。特に函館市民はいつも見るのは津軽海峡。海を越えれば青森だ。夜になれば車のライトが見える。
よく、札幌の人に言われる。
サッポロ人( ゚Д゚)「函館人は札幌を見ない。内地(本州)を見ている。」
確かに小学校の修学旅行は青森 十和田、中学校は岩手 平泉が定番だった。商売も仙台や、関東との往来が盛んだった。道内の他地域とは何となく違う。
サッポロ人(♯ ゚Д゚)「なんで、鉄道は【のぼり】函館行きなんだ!!」もはや言いがかりである。
昔は津軽や下北から嫁いでくる人も多かったようで青森と言葉が近い。独特な訛りがある。札幌人から「?」と思われることが多い。怒りっぽいがあっけらかんとしている。
あまり「北海道」という冠詞に固執しない。むしろ「函館」推しが強い。冒頭の
(・ω・)「北海道から来ました!」よりも、
キリッ(`・ω・´)「函館から来ました!」を多く使う。
北海道日本ハムファイターズも「サッポロ日本ハムでいいんでないかい?だって、函館に来ないし。」もちろん熱烈なファンもいるが、なんか冷めて見てしまう人が多いのも事実だ。
夜景に並々ならぬプライドを持っている。
気候は札幌や岩見沢より雪は少ない。バイクも乗ろうと思えば11月まで頑張れる。春は3月には路面が乾くので乗り始める人もいる。でも4月くらいまでは雪の日がある。夏は旭川や北見よりは涼しい。海の幸が豊富。もちろん肉や山の幸もおいしい。ここ数年、エゾ鹿が出るようになってきたが釧路方面に比べれば可愛いもんだ。ヒグマもいることはいるが日高や道北ほどではない。北海道の中でも観光資源も多い住みやすい街なのだ。
でも人口減少が止まらない。私には何となく理由がわかる気がする。
幼少期から津軽海峡を眺めていると心の中に育まれる言葉、それは「いつかは海を越えたい!海の向こうにはユートピア(見えるのは大間町)があるんだ!」大人になって対岸の大間から見ると函館が大都会に見えてショックを受ける。
情報社会の現代、どうやって地元の魅力を次世代に伝えるか。
ヾ(´・ω・`) バイバイ